各 位
平成16年2月18日
鳥インフルエンザに対する対応について
日本小動物獣医師会学校飼育動物対策委員会
山口県で発生しました鳥インフルエンザは、終息宣言がだされようとしておりますが、新たに大分県で、ペットの7羽のチャボが死んだという報告が出されました。テレビ、新聞などマスコミによる報道に、学校、保護者の不安は、我々の想像を絶するものがあります。遅きに失した感がありますが、各方面より対応を示してくれとの要望が相次ぎましたので、当委員会の対応要綱をお示ししますので、ご利用いただければ幸いです。また、今後も同様な事例が発生することが予想されますので、今後の対応の一助となればと思い、ご連絡申し上げます。
まず学校、保護者の方々には、「学校の飼育動物は閉鎖された環境にあり、今の時点で学校の鳥が感染する可能性はとても低い。渡り鳥が感染源と推測されているが、ウィルスを持った渡り鳥が日本に来る確率、その渡り鳥が学校の鳥と接触する確率、そこから人に感染する確率、これらを掛け合わせると、限りなく低い確率になる」ことをご説明ください。そして、今飼っている鳥たちは病気ではなく元気(獣医師が見たうえで)だから、病気にならないように次のことに注意しましょうと、教職員や子供たちにご指導ください。
| 1. |
健康状態観察の徹底。(普段かかりつけの動物病院と相談する) |
| 2. |
野鳥の飼育小屋への侵入を防ぐ。 (野鳥の糞との接触を避ける為、しばらくは屋根のない庭には出さない) |
| 3. |
衛生管理の徹底
1日1回は必ず掃除して、糞が乾燥して舞い上がらないようにする。糞が舞い上がるとき、あるいは飼育舎の床が土の場合の清掃は、マスク・ゴム手袋・ゴム長靴等の着用が望ましい。 |
| 4. |
飼育舎出入りの時、オスバン、ザルコニウム液(逆性石鹸)や、ピューラックス(塩素系消毒薬、プールで使うもの)、キッチンハイターなどをバットに入れ、靴の裏を消毒する。(この時にはゴム長靴を利用すると良い) |
| 5. |
飼育舎清掃後、また接触後の手洗い、うがいの徹底。 |
| 6. |
異常な鳥(元気がない、死んでいる鳥)を発見した場合は、鳥類に接触せずに、動物病院や家畜保健衛生所に連絡する。 |
<参考:高病原性鳥インフルエンザの主な症状>
潜伏期間 3〜10日位
食欲、飲水欲の低下、羽毛逆立ちと沈鬱
顔面肉冠もしくは脚部の浮腫、出血斑もしくはチアノーゼ
産卵の停止
呼吸器症状、ゼーゼー、下痢、神経症状、突然死
等々症状は多様である。
<参考1>
逆性石鹸は、オスバンやベンザルコニウム液など500mlの商品から業務用1Lのパコマやダスストップなどがあります。濃度は、100倍から200倍が手指の消毒に推奨されているようです。また1000倍位の噴霧で使用しても効果があるようです。
<参考2>
ピューラックスは、小学校のプールの消毒に使用されている為、殆どの小学校が所有しており、手軽な消毒薬と思われます。製品の裏に、使用説明がありますので読んでください。説明書がなくなっている場合の為に次の通り。
(注)ピューラックス(次亜塩素酸ナトリウム6%) ない場合、薬局で購入してください。
水2Lに対してキャップ1杯(付属のキャップの容量は約6ccあります)
これも、1000倍位でも十分効果があるようです。
<参考3>
(注)キッチンハイター(次亜塩素酸ナトリウム 濃度不明記述なし)を使用する場合。
水5Lに対してキャップ2杯(付属キャップの容量は約25ccあります)
上記薬品のいずれかで、器具の消毒、長靴の消毒をしてください。
<参考4>
床が土の場合、糞便などの消毒として消石灰を撒くと効果があります。
詳細は、各都道府県の獣医師会及び家畜保健衛生所でお聞きください。
以上ご連絡いたします。また子供たちや先生には、「鳥インフルエンザが発生したからではなく、普段から手洗いやうがいをし、動物から人へ、人から動物へ病気がうつらない様、気をつけましょう」とお話いただければ幸いです。
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