日本小動物獣医師会
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2006年年次学会




 「人と動物の共通感染症シリーズ」Vol.1「狂犬病」リーフレットの配布
人獣共通感染症委員会  
■ 狂犬病ってどういう病気?
 狂犬病ウイルスは、狂犬病に感染した動物の唾液中に含まれ、動物に咬まれて感染します。この病気は、ほとんどすべての哺乳動物に感染し、恐水発作などのさまざまな神経症状を引き起こします。そして、100%死亡する病気です。幸いなことにわが国では、昭和32年を最後に発生がありませんが、海外では現在でも多くの国で狂犬病が流行し、年間4〜5万人もの人が命を落としています。また、海外には、コウモリに咬まれて感染する狂犬病類似の病気(リッサウイルス感染症)もあります。両者とも、わが国に侵入する可能性があり、「感染症法」でとりあげられている病気です。
 
■ 「狂犬病予防法」ってどういう法律?
 狂犬病の発生を予防し、蔓延を防ぎ、撲滅することにより公衆衛生の向上及び福祉の増進を目的として制定された法律です。狂犬病ワクチンをイヌに接種することは、あなたの愛犬を狂犬病から守るばかりでなく、社会全体を狂犬病の恐怖から守ることになるのです。
 
■ 「狂犬病発生国へ渡航する方へ
 子犬や野生動物をさわったり、手から直接えさを与えたりしないように注意しましょう。感染が心配なかたは、事前のワクチン接種をお勧めします。
世界おける狂犬病の発生状況

農林水産大臣の指定する清浄地域
2年以内の発生なし
2年以内の発生あり
不明
農水省 動物検疫所 (2003年7月現在)


狂犬病が発生している国

狂犬病は、世界中のほとんどの国と地域に発生してい ます。わが国は、数少ない狂犬病清浄国のひとつです。
 
■ 狂犬病の情報は?
 「狂犬病」についてわからないことは、もよりの「動物病院」または「保健所」におたずねください。また、下記のHPでも情報を得ることができます。
厚生労働省  http://www.mhlw.go.jp/
厚生労働省検疫所  http://www.forth.go.jp/
国立感染研感染症情報センター  http://idsc.nih.go.jp/kanja/index-j.html
東京都衛生局  http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/eisei/d_dokuho/kyouken0.html
 
■ 狂犬病に感染すると…動物の場合
感染する動物は? ほとんどすべての哺乳動物に感染します。
症状(イヌの場合)は? 目的もなく動き回ったり、吠えたりするようになります。次いで、目に入るものはなんでも咬みつくようになります。また、喉が麻痺するために食べ物や水を飲み込めなくなることもあります。そして、立ち上がって歩くことも困難となり、やがて昏睡状態となり死亡します。また、攻撃的にならず、麻痺症状のみの場合もあるのでおとなしそうな子イヌでも注意が必要です。
診断方法は? 動物の死後、解剖して脳の中のウイルスを調べます。
治療方法は? 発病した狂犬病動物には、有効な治療法がありません。
■ 狂犬病に感染すると…ヒトの場合
症状は? 1〜3ヶ月の潜伏期の後に発熱、食欲不振などに加えて咬まれた傷の痛み、知覚の異常が現れます。やがて、水を飲もうとすると喉のけいれん発作がおこるようになり、飲水が不可能となります(恐水症)。そして、高熱、幻覚、錯乱、麻痺などのさまざまな神経症状をおこします。さらに、全身のけいれんが現れ昏睡に陥ります。この後、呼吸困難、血圧の低下などをおこし、死に至ります。
診断方法は? 皮膚、角膜、唾液などからウイルスを調べます。
治療方法は? 狂犬病発生地域で動物に咬まれたらただちに暴露後ワクチン接種(ヒトの予防参照)を行います。発症すると有効な治療法はありません。
■ 狂犬病からあなたを守るために
狂犬病は、ヒトも動物も ワクチンで予防することができます。  
1.動物の予防方法は?
  イヌの飼い主は、「狂犬病予防法」により生後90日を越えたイヌに対して年1回のワクチン接種が義務付けられています。わが国が狂犬病清浄国でありつづけるために、毎年忘れず接種しましょう。  
2.ヒトの予防方法は?
  咬まれる前のワクチン(暴露前免疫) ワクチンを3回接種します。
咬まれた後のワクチン(暴露後免疫)
まず、傷口を流水と石鹸で十分に洗浄します。さらに、医療機関でワクチンを5〜6回接種します。
 
リーフレット見本
表面 裏面
リーフレット表 リーフレット裏
(実物サイズはA4三つ折です。この図をクリックすると拡大されます。)
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